レーザーと聞くと、レーザーメスなどで切開したり、組織を焼いたりなど危険で痛そうなイメージがあると思いますが、実際は痛が少なく、治療を終えられた患者さんもほとんどが「痛くなかった」とおっしゃっています。
様々な症例に使える安全な治療なので、最近ではテレビ番組でも多く取り上げられるようになりました。
レーザーとは、単一の周波波数から成る人工的な光です。周波数を変えることで、組織の蒸散や切開、止血、殺菌、鎮痛、治療の促進など様々な効果があります。篠原歯科医院では、エルビウムヤグレーザーを使用しております。
レーザー治療の安全性は十分に立証されており、副作用もありませんので、高血圧や心臓に疾患がある方やペースメーカーを付けている方、妊娠中の方も安心して治療を受けていただけます。
むし歯を取り除いた後にレーザーを照射することで、見えないむし歯菌も的確に殺菌することができ、治療後のむし歯の再発防止になります。
また、歯槽骨と呼ばれる骨を溶かすほど悪化してしまった歯周病は、従来は歯肉を切開して治療していたため、痛みや腫れを伴い、完治も遅かったのですが、レーザーでは切開することもなく、歯周ポケットに照射することで歯周病菌を殺菌し、出血を止め、弱った歯ぐきを引き締めて健康にします。
治療で半年以上かかっていた重症の歯周病も、早ければ2カ月ほどで改善し、綺麗で健康な歯ぐきを取り戻すことができます。
むし歯や歯周病が歯の神経まで進行してしまうと、神経を取り除かなくてはなりません。通常の治療では、細い根管内にある歯の神経や細菌を除去し、針のような器具で隅々まで清掃、薬で殺菌して詰め物をするという非常に難しい治療でした。
しかし、レーザー治療を行うことで、患部の的確な殺菌ができ、治癒の見込める範囲が広がりました。結果的に治療時間の短縮につながる場合がございます。
神経を取り除くと歯が黒ずんでしまったり、歯に栄養が行きわたなくなるので歯がとても弱くなってしまいます。むし歯や歯周病が酷くなる前に治療することが大切です。
タバコなどの影響で歯ぐきにメラニン色素が沈着し、黒く変色してしまった場合、レーザーを照射することでメラニン色素を除去し、健康なピンク色の歯ぐきに回復します。
むし歯ではないのに冷たい物がしみる。それは歯肉が下がって、歯の象牙質が露出してしまう知覚過敏による痛みかもしれません。
エナメル質が削れたり欠けたりすることで象牙質が露出し、象牙細管を通して刺激が神経へ直接伝わることで痛みを引き起こすのが知覚過敏です。
レーザー治療は初期の知覚過敏に最も有効な治療法で、露出した象牙質にレーザーを照射することで表面を保護し、外部の刺激を遮断します。同じく口内炎も1~2回の治療で改善します。治療時の痛みもほとんどありません。
下顎の上端(関節頭)と上顎のくぼみの間には、関節円板という軟骨があり、骨同士が直接擦れ合わないよう、クッションの役目をしています。
レーザー治療は初期の知覚過敏に最も有効な治療法で、露出した象牙質にレーザーを照射することで表面を保護し、外部の刺激を遮断します。同じく口内炎も1~2回の治療で改善します。治療時の痛みもほとんどありません。この関節円板が外傷や歯ぎしりなどの咬み合わせ異常、ストレスなどにより、炎症が起こったり口が開かないなどの症状が出ます。これが顎関節症です。顎の関節にレーザーを照射することで、症状を和らげることができます。